広島県の尾道消防局は24日、救急搬送中にストレッチャーが横転し、男性が2か所を骨折をするなどのけがをしたことを明らかにしました。
尾道市消防局によりますと、11月27日午後9時半ごろ、交通事故で救急要請があり男性(70代)を病院に救急搬送していました。病院の救急入口でストレッチャーを旋回するとき、ストレッチャーが地面の段差で傾き、横転したということです。
この事故で、搬送されていた男性は、鎖骨などの骨が折れる大けがをしました。
救急搬送は原則3人で行われ、当時も救急隊員3人で対応していましたが、事故が起きた際は1人が病院への引き継ぎをしていて、ストレッチャーは2人で作業していたということです。
事故の原因について尾道市消防局は、「旋回する際、地面の状況確認が不十分であったことと、安全確保のための措置が不十分であったことによるもの」としています。再発防止に向けて、事故があった翌日に状況を再現し、安全対策について検証したということです。
尾道市消防局の山戸邦弘局長は、男性やその家族に謝罪するとともに「当該事案を厳粛に受け止め、市民の皆様の信頼回復に向けて、再発防止と救急業務の安全確保に全力で取り組んでまいります」とコメントしています。

































