サンフレッチェ広島 仙田信吾 社長
それからワールドカップで特に日本は注目度が高まっていますから、スカウトがたくさん来ていたとうちの強化部長が言っていました。ポーランドやセルビア、トルコといった初めての相手と練習試合をしていますけども、サンフレッチェが展開する前進守備の激しいサッカーが、方向性として本当に正しいんだということが証明されたと思います。1日も休みのない厳しい練習ですけども、これを乗り切って初めてシーズンを1年間戦える体力を養えるんだと監督が叱咤激励しています。

本名
慣れない選手には厳しかったですね。

仙田社長
いや、本当にみんな、音を上げたいんですけど。音を上げたいときにやっぱりベテランの、われわれのレジェンド・青山敏弘 選手が率先垂範、奮闘するもんですから、若手がなかなか音を上げない、上げられないという、いい雰囲気で。これは、このまま宮崎にも通じて、すばらしいキャンプができています。

本名
やっぱり若いチームでもベテランがいるっていう、その存在、大事なことなんですね。

仙田社長
疲れ切ったときだからこそベテランの技術が生きるってことですね。練習試合でもやっぱり 青山敏弘 とか 柴崎晃誠 とか、非常に小気味いい動きをしていましたね。

◇ エディスタ・ラストイヤー 2023シーズンの戦いは

本名
まだまだ負けんぞというところもあるんでしょうね。さて、2月18日、エディオンスタジアムに北海道コンサドーレ札幌を迎えての開幕戦ですが、“エディオンスタジアム広島 ラストイヤー” の開幕です。どんな試合を期待したいですか?

仙田社長
いよいよ開幕ですが、厳しい、苦しい練習は全てこの日のためにコンディションを整えていく、ここでピークに持っていくためということでしたから必ずや、すばらしい攻撃と守備をして勝利してくれると信じています。

本名
最高のスタートを切りたいですよね。2月からリーグ戦。3月からルヴァンカップ。さらにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場の可能性も残しているということ。社長としても忙しくなりそうですね。

仙田社長
5月の浦和の結果次第なんですけれども、ACLに出場するつもりで準備をしっかりしていきます。スキッベ監督も先発メンバーを事前に今、決めることはしないと言っていますし、去年の実績がそのまま通用しない激しい競争で、いっそうアグレッシブなサッカーに期待をしていただけると思います。

それにしてもサンフレッチェ・ファミリー、いわゆるファン、サポーターはどの選手が調子がいいのか、何でこんなにお詳しいんだろうって。わたしなんかよりよっぽど詳しいですよ。さすがだと思います。いろんなところで情報をゲットされるんでしょうけど、今、ぼくが個々の選手を言うと、ちょっとひいき目で言っちゃいけないんで言えませんけども、やっぱりよく見てもらっているなと思います。ですから、ACLに行ったときはサブ組もしっかり戦力にならなきゃいけないので、そういう意味では底上げができていると思います。

本名
ちょっと前ですけど、サンフレファンがよく集まるお好み焼き屋さんでお昼を食べていたんです。隣りにイケメンの青年がいて、1人で黙々と食べていた。どうも、ただ者じゃないんです。スポーツマンです。後で「ひょっとしてサンフレの選手ですか?」って言ったら「野津田です」って。ものすごく、いい。ハキハキ、キビキビして。

仙田社長
おじいちゃんが(広島・府中市)上下(町)の出身でね。そうなんですよ、いい男ですよ。