40代、フルタイム勤務、未就学児の母。そんな筆者が町内会長を務めている。仕事柄、行政制度にはある程度通じているつもりだったが、実際に町内会を運営してみると驚きの連続…。いま、まさに関わっているのが国勢調査だ。実際に携わることで「国の最も重要な統計」が抱える課題が見えてきた。
国勢調査は、日本に住むすべての人と世帯を対象に5年に一度行われる、国で最も重要な統計調査だ。このデータを基に社会保障や行政サービスの基盤が作られる。広島市だけでも調査員は約7,600人必要だという。その調査員をどこから集めるのか。
答えは「町内会」である。
総務省のホームページにはこう記載してある。
「担当する地域の地理に明るい調査員が担当することにより、調査のもれや重複を防ぐこととしています。また、調査員が安全に調査活動を行うためにも、地理に明るい地域を担当させることとしています」