■東京2025世界陸上 男子4×100mリレー予選(20日、国立競技場)

2019年ドーハ大会(銅メダル)以来、3大会ぶりのメダルを狙う日本は、予選2組で38秒07の3着でフィニッシュし、2大会連続の決勝進出を果たした。

決勝進出を決めた“リレー侍”は、ミックスゾーンでのインタビューでレース前の心境や、決勝への意気込みを語った。1走の小池祐貴(30、住友電工)は「とりあえずもう一番でバトンを渡してやるっていう気持ちだけで、もう本当それだけ考えて入りました」と明かし、予選では言葉通り好スタートで2走の栁田大輝(22、東洋大学)につないだ。

栁田は「(自分は)リレーしかないので。今日の1本と明日の1本だけ目がけてやってきたので。調子もいいなっていうふうに思いながら走ることができた」と、個人での代表を逃しただけにリレーにかける強い思いを口にした。

世界陸上、オリンピックでのメダルを経験してきた桐生祥秀(29、日本生命)は「今日はしっかり着順で通って明日いいレーンをもらって勝負するっていうのが目標だったので、それを達成できたと思うので、あとは個人の僕の走力であったり、バトンパスをしっかり修正すればいけると思います」と決勝での快走を誓う。

アンカーの鵜澤飛羽(22、JAL)は「自分は今大会5本走るつもりで、1本少なくなっちゃったんで」と200mで決勝進出を逃した悔しさを口にし、「ちょっと余力が残ってるというか、元気ではあるとは思うので、1本少なかった分を明日のリレーで全部出し切って終わりたい」と意気込んだ。

翌日の決勝に向けて小池は「見終わって楽しかったねっていう気分で帰って欲しい。あの大歓声を見ると、やっぱ笑顔で帰ってほしい」と競技場を盛り上げたいと話し、栁田は「チームとしてはメダルが一番の目標になると思うので、やることやってちゃんと走ることができれば、絶対に目標には届くと思う」と自信をのぞかせた。

桐生は「こんな大歓声は現役中にあと何回味わえるかわからない舞台で明日走れると思うので。最高の舞台で十分な走りをしたい」と満員の国立を存分に味わいたいとし、鵜澤は「1人の力だけじゃないので、皆で力を合わせて。自分はメダルを見せたい人がいっぱいいるので、(メダルを)見せられるように頑張りたい」と今大会最後のレースに向けて意気込んだ。

※写真:左から小池、栁田、桐生、鵜澤