ウクライナのゼレンスキー大統領は、無人艇など必要以上に多く保有している兵器の輸出を開始すると明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は19日、ビデオ演説で「特定の兵器については、現在ウクライナで必要な量を大幅に上回る在庫がある」として、ウクライナ製の無人艇や対戦車兵器などの輸出を始めることを明らかにしました。

その上で、兵器の売却によって得られた資金を前線で必要とされるドローンの製造に充てる方針を示しました。

ゼレンスキー氏は「現代の戦争においてもっとも経験が豊かなのはウクライナの企業や軍であり、需要があるのは明らかだ」として2週間以内に輸出の枠組みを示すとしています。

こうした中、ウクライナではロシア軍による攻撃が続いています。

ゼレンスキー氏は20日、東部ドニプロや南部ミコライウなどに攻撃があり、これまでに3人が死亡したと明らかにしました。

弾道ミサイルや巡航ミサイルあわせて40発のほか、およそ580機のドローンが使われたということで、ゼレンスキー氏は「民間人を恐怖に陥れるための意図的な戦略だ」としてロシアによる攻撃を強く非難しました。