価格下落への対抗策 農家が救世主として注目する品種とは…
JA尾道市世羅営農センター・佐藤清之主幹
「とにかく費用をかけない。収量をとって頂く。『にじのきらめき』みたいな収量のとれる品種」
米価下落の対応策としてJAの担当者があげたのが、多収穫米「にじのきらめき」の栽培です。実は、世羅町の法人でも同じことを考えていました。この法人では2026年、王者『コシヒカリ』より『にじのきらめき』を多く作る計画です。赤屋地区では2023年、初めてこのコメを栽培しました。それをわずか3年で、面積を10倍、15倍に増やす…一体、何が魅力なのでしょうか?
「にじのきらめき」は、コシヒカリに比べ猛暑に強く、倒れにくく、赤屋地区の場合は同じ面積で約25%多く収穫できたそうです。価格はコシヒカリより安く設定され、主に弁当や外食などの業務用米として使われていますが、赤屋地区ではとれる量が多かったため、結果としてコシヒカリより儲かったそうです。
気になる味についても、生産者は「コシヒカリと変わらないほど美味しい」と太鼓判を押します。
この「にじのきらめき」は、7年前に国の農研機構が開発したイネですが、広島県では気候風土に合うとは認められないという理由で、作付を奨励する品種には指定されていません。それでも広島県内各地で作付けの希望が多く、種の確保が難しい状況です。JA尾道市管内では4年前に栽培が始まり、今や3番目に多い品種ということです。
JA尾道市世羅営農センター・佐藤清之主幹
「今まで植えて頂いて、そんなに失敗事例はないというか、いい品種だと思っています」


































