専門家は「関係している可能性はある」

アイゴは本当に藻場の減少と関連があるのか…。福山大学の金子健司教授は、学生たちとともに調査を続けています。
福山大学 金子健司教授
「(アイゴが)最近増えているということもありますので、それと同時に藻場が減少しているのもありますので、関係している可能性はあると」
調査に使うのは田島漁協が捕獲したアイゴ。解剖し、胃などの内容物に海藻が入っているかを調べます。
学生
「こちらの胃からまずは、中を開けてみようかなと思います」
胃の中に判別できるものは見当たりませんでした。
一方こちらは、これまでに田島漁協で獲れたアイゴの内容物。

福山大学 金子健司教授
「種類までは分からないのですが、海藻と思われるかみ砕いた物が入っていまして。それと多いのが、海藻についている小さい甲殻類」
金子教授はアイゴが岸壁などに生えている海藻をつついて、一緒に小さい甲殻類を食べていると推測しています。とは言え、調査はまだ途中段階。金子教授は海藻がないから甲殻類を食べているのか、反対に甲殻類を好んで食べているのか、判断つきにくいとしています。
福山大学 金子健司教授
「アイゴについてもっと、どういうものを食べているのか、どういう生活をしているのかを調べて、漁業者さんたちにデータを提供して、不安を解消することができたらなという風に思っています」