広島市の集合住宅でベトナム国籍とみられる女性が部屋の中で倒れ、死亡しているのが見つかった事件。現場周辺の防犯カメラの映像などから15日午前中までは女性の生存が確認されていることが分かりました。

事件から一夜明けた現場では、規制線が外れましたが、付近の住民からはまだ不安だという声が多く聞かれました。

現場付近の保育園児の保護者
「早く捕まってほしいという気持ちです。不安ではあります」

事件があったのは、広島市西区中広町(なかひろまち)の集合住宅です。警察によりますと、15日午後6時半ごろ、「妻が血を流して倒れている」と、外出先から帰宅したベトナム国籍の夫とみられる30代の男性が直接、近くの中広交番に届け出ました。

警察官が駆けつけたところ、夫婦が暮らしている集合住宅の部屋の中で、ベトナム国籍の30代の妻とみられる女性が頭から血を流して、仰向けで倒れていたということです。頭には傷があり、女性はその場で死亡が確認されました。

警察は17日にも遺体の司法解剖を行い、死因などを特定する方針です。警察によりますと、現場周辺の防犯カメラの映像などからきのうの午前中までは女性の生存が確認されているということです。

また、現場には血がついた足跡があったということで、警察は部屋の状況などから強盗殺人事件の可能性も視野に捜査しています。