仲間との作業で少し安心 地域の情報交換も

それでも、この地域はまだ恵まれていたといいます。男性が「配り忘れや書類の間違いなどしないか」と不安を伝えると、指導員が地域の集会所に場を設け、調査員同士で作業できるようにしてくれました。
そこで「この家は外国人世帯だから英語版を用意しよう」「ここは二世帯住宅だから2部必要だ」といった、住民ならではの情報交換ができました。
作業の合間には前回調査の苦労話も飛び出しました。「夜に訪ねたら逆に怪しまれた」「配布が遅いと怒鳴られた」経験者ならではのリアルな声が聞かれました。
男性は「一人で抱え込んでいたら不安で押しつぶされていたかもしれない。みんなで顔を合わせられたことが心の支えになった」と振り返ります。