広島市で8月3日、構想から四半世紀の時を経てついに開業する路面電車の“駅前大橋ルート”。広島電鉄の仮井康裕社長に新しい路線にかける思いを聞きました。(聞き手:RCC・小林康秀キャスター)

▼構想から実現までの一番のハードルは…?
小林キャスター
「構想から実現の段階までに何か大きなハードルや、越えなければならなかったポイントはあったのでしょうか?」
広電・仮井社長
「一番はやはり、どこへ駅を作るかということです」
構想段階では高架案のほかにいまと同じ平面案と、地下に駅をつくる案の3つがありました。議論を経て、2014年、高架で駅に乗り入れることが決定しました。
広電・仮井社長
「結節が非常に利便性があがるということで、じゃあ2階にしようということが当時決まって、そこから動き出したと」

▼新しい駅のこだわり
小林キャスター
「新しい駅にはどのようなこだわりを注入したのでしょうか?」
広電・仮井社長
「広島を訪れる方は、一番最初に改札を出た時に見る風景なので、これが広島の第一印象だと思いますので。ビルとか街との一体感を意識しました」
新たなホームは広電とJR、広島市が協議を重ね、平和の象徴“白”をベースに、駅ビル“ミナモア”と一体感が出るようデザインされました。
広電・仮井社長
「皆見た瞬間に『へえ!』と思う、笑顔が出るような風景を作りたいと。フリーな空間に電車があって、いつでも乗れていつでも降りれる、周りも歩ける、ひとつの交通機関なんですけれども、それ以上の、デザインの中に1つあるというような空間になっていくと思います」