目標の「大会1勝」へ 初心者たちで挑む夏

迎えた広島観音高校との初戦。全校生徒の応援を背に1勝を目指します。しかし「黒瀬・大柿連合」は初回から相手の猛攻を受けます。

チームとして臨む初めての試合。緊張からエラーが続き、失点を重ねます。

1回の裏、黒瀬のバッターがヒットで出塁。そして打席には、2番の浜崎さん。野球の試合に出るのはこれが初めてです。

送りバントでチャンスを広げます。ショートの守備では、難しいバウンドをうまく捌きました。

浜崎さんの父・英さん
「私はグラウンドに立った経験がないので、自慢です。頑張ってほしい」

浜崎さんの母・晴美さん
「自分で朝起きるようになった。練習にも進んでいく。成長している」

浜崎さんの同級生
「かっこいい。勝ってほしいし、無理せず頑張ってほしい」

3回には浜崎さんがマウンドに上がりました。相手バッターから三振を奪いスタンドが湧きました。

遠かった1勝。それでもチームとスタンドが一体となった試合に、監督・選手ともに確かな手応えを感じていました(26‐0 5回コールド負け)

大柿高校野球部 日高堅太 監督
「島の温かさを感じるいい体験。野球部を今後も存続して、単独チームで1勝以上を目指し練習に励まないといけない」

大柿高校野球部1年 浜崎英杜さん
「最後までやり切り涙が出た。目標は夏1勝なので、自分たちの校歌を聞いて笑顔で終わりたい」

島の高校球児たちの挑戦は始まったばかりです。