今シーズン、広島県産のカキが大量死している問題です。スーパーや百貨店といった身近な小売りなどへの影響も広がっています。現状を取材しました。
「こちらがカキの売り場になります。例年に比べると、売り場のスペースがだいたい半分ぐらいになっています」
広島市南区のスーパー。こちらでは広島県産生ガキのむき身の入荷量が、例年に比べ4割程度、減っているといいます。
ゆめタウン広島 鮮魚主任 宮本智隆さん
「お客様に買っていただけるが、品切れしている状況が多いので、ご迷惑をお掛けしているような状況になっている」
一方、販売価格は例年に比べ1割増しの状況だということです。今後については見通しは難しく、現状での入荷量が続くのではないかとみています。
ゆめタウン広島 鮮魚主任 宮本智隆さん
「広島県産のカキがこういう状況だが、広島県産を販売するのが我々の使命だと思っているので、広島県産のカキにこだわって販売していきたいと思う」
影響は、お歳暮商戦がピークの百貨店でも。
「こちらが、お歳暮ギフトセンターの広島県産のカキのコーナーとなっています」
こちらの百貨店では今シーズンのお歳暮用、広島県産生ガキについては10日、ほぼ全て受付を終了したということです。
福屋営業企画課係長 横山慧さん
「今年のカキの状況から、数が入ってこないというところがある。そういったところもあるので、ほぼすべての生ガキについては販売を終了とさせていただいている」
客は
「9割方、カキが死んでいるというニュースは知っていた。とても残念です」
冷凍のカキフライなど加工品については、例年通り扱っているということです。今後の対応については。
福屋営業企画課係長 横山慧さん
「例えば県外に送られるということであれば、そのほかの広島の魅力を再発見していただけるようなギフトも用意しているので、お客様と話をさせていただきながら提案をさせていただいている」
さらに、ふるさと納税の返礼品の生ガキについて状況を広島市に聞いてみると。
広島市総務課 藤川由美課長
「やはり殻付きカキの生育状態がよろしくないということがあって、一部、停止をしている」
広島市では11日時点で返礼品の生ガキのうち、殻付きカキは6品目のうち4品目が受付を一時停止。むき身のカキも5品目のうち4品目が受付を一時停止したということです。今後についても、さらに一時停止が増える見込みだとしています。
広島市総務課 藤川由美課長
「今後、水揚げが進むにつれて、生育状況がもっとはっきりすると思うが、生育状況にあわせて、こちらも返礼品の準備をさせていただきたいと思っている」
また、呉市でも10月末に返礼品の生ガキの受付を一時停止し、再開の見込みは立っていないということです。


































