最大の売りは、空港の制限区域が見学できることです。

地上からパイロットとやり取りをするステーションコントロール室を見たり、ふだん入ることができないエリアから飛行機の離着陸を間近で見たりすることができます。

広島国際空港 山本裕也 営業企画部長
「このツアーに参加するために県外から飛行機に乗って、広島や瀬戸内・山陰に足を運んでいただく。そういうきっかけになるような商品企画に発展していけるといいと思います」

ANA 広島支店 引野里美 マネジャー
「JRとは競合している部分もあるんですが、新しい需要を拡大することで両社の利用を広げていきたいと考えております」

そして、迎えたツアー当日。ホームに入ってきた観光列車エトセトラに参加者は一斉にカメラを向けます。

ANA 客室乗務員 大木さん
「ご案内いたします。この列車は9時32分発、観光列車エトセトラ、三原行きです。9時32分発車までしばらくお待ちください」

大木さん、マイクテストもほどほどに次の準備に向かいます。

こちらでは、昔懐かしい鉄道グッズの展示に追われていました。

参加者は出発が待ちきれない様子です。

JR西日本 竹中吉博 観光開発室長
「各社が持っているアセット=強みというものを組み合わせて、お客さまに新たに価値を提供できた。ぜひ、これをですね、一過性のものではなく、次なる価値ということを追い求めて連携を深めていければというふうに思っております」

参加者たち
「(エトセトラは)いつも走っているのしか見ていなかったです。きょうは実際に自分が乗れるので楽しみで、写真をいっぱい撮ろうと思って」

「子どもが覚えているか、わからないですけど、貴重な体験をさせてあげたいなと思って」
― コロナ禍の発想の転換でしょうか。ライバルも見方にすると…。ライバルというと、ANAにとっては、JALが本来のライバルですよね。そのJALによる新たな動きもご紹介します。ファーストクラスの導入です。