被害者の母が法廷で語った想い

被害者遺族の意見陳述では、被害者の実の母が法廷で思いを述べました。

事件があったのは2001年2月6日、裁判が開かれた6日は娘の24回目の命日であるとした上で、

「なぜ娘が殺されなければならなかったのか・・・
なぜ娘なのか・・・
最後に娘はなんて言っていたのか・・・
お願いだからなにか教えてください」と涙で声を震わせながら訴えていました。

また、長女(当時9ヶ月)と在宅中に被害にあった娘に対し、

「子どもを守るためによくがんばったね・・・
怖かったね・・・
つらかったね・・・
痛かったね・・・
無念だったね・・・」と語りかけました。

これまでの裁判を踏まえ、検察側は「遺留品に付着していた血痕は竹森被告の血液である」と指摘した上で「20年間出頭せず、反省の態度も無い」として懲役15年を求刑。

一方、弁護側は、「竹森被告の血液であると断言するのには疑問が残る」として無罪を主張しました。

判決は12日に言い渡されます。

科学的かつ高度な専門的知見が必要な捜査手法である「DNA型鑑定」。

その結果について裁判所がどのような判断を下すのか、注目が集まります。