旧防空指揮所とみられるその巨大施設に入り、本格的な調査をするのは初めてです。


「脚立1本にします」
「ゆっくり」

入口から、およそ9メートルほど土砂などが堆積した斜面を降りて行くと左側に通路が確認できました。


およそ20メートルの通路を進むとかまぼこ型の空間が現れその先は、ブロックが積まれ行き止まりになっていました。計測をすると高さおよそ3・6メートル、幅が4メールあることが分かりました。


広島工業大学 光井周平准教授
「壁自体は劣化も見られない、施工不良の所もないし、電話交換所よりコンクリートの状況は良好だと思います」


呉工業高等専門学校 上寺哲也准教授
ー今、何をされてたんですか?
「これは、ファイバースコープで壁の向こう見ようと」


ーそれを見ると何が分かる?
「むこうの空間がそのまま残っているか確かめています。残念ですが見えませんでした」