おととし実施されたうるま市の市議会議員選挙で、最下位で当選した男性の当選を無効とする判決が確定したことを受け、うるま市選挙管理委員会は29日、新たな当選人を決定しました。

おととしのうるま市議会選挙では、最下位当選者に2.197票差で落選した伊礼正さんが票の再点検を求め、県選挙管理委員会による再点検の結果、1.803票差で順位が逆転しました。
そのため県選管が去年3月、最下位で当選した天願浩也さんの当選を無効と裁決したため、天願さんは裁決の取り消しを求めて訴えを起こしましたが、裁決は正当とする判決が確定していました。

これを受け、うるま市選挙管理委員会は1月29日に選挙会を開き、伊礼さんを正式に当選人とすることを決定しました。
逆転で当選となった伊礼正さん
「きょうの決定を受けてですね、しっかりと重く受け止めて、うるま市民の負託にこたえていけるような議会活動をさせていただきたいと思います」
うるま市選挙管理委員会は当初「事務は適性に執行され、投票用紙を確認するまでもない」として伊礼さんの申し立てを棄却しており、29日の選挙会の冒頭では「このようなことが二度と起こらないよう、円滑な事務の遂行に取り組む」として謝罪しました。