米海兵隊のオスプレイが伊江島周辺の海上に重さ400キロ以上の貨物を落下させた事故で、漁業関係者らが24日、安全対策を徹底するよう沖縄防衛局に抗議しました。
事故は今月16日夕方、米海兵隊のオスプレイが、伊江島補助飛行場で重さ400キロから450キロの貨物をパラシュートで投下する訓練を行っていたところ風に流され、島の南の海上に落下させたものです。
事故を受け、県漁連など漁業関係者が沖縄防衛局を訪れ、「漁業者の安全が脅かされる」として安全対策を徹底するよう強く抗議しました。
沖縄防衛局の伊藤晋哉局長は「訓練そのものの中止を求めることは考えていないが、しかるべき安全対策を講じるよう引き続き強く求めていく」と返答するに留めました。
▼伊江漁業協同組合・八前隆一 代表理事組合長
「物資が落ちてきたことについては本当に遺憾」「安全対策をしっかりしてほしいと思います」
一方県は22日、米海兵隊太平洋基地のブライアン・ウォルフォード司令官と非公開で面談し、玉城知事が事故について直接抗議し、安全確認を求めたということです。
県はこのほか、外務省沖縄事務所などに対し、適切な対策を講じることができなければ伊江島での投下訓練を行わないことなどについて米軍に働きかけるよう口頭で要請しています。
