先島諸島へのミサイル配備など南西諸島の軍備増強に反対する県民集会が那覇市で開かれ、参加者は「沖縄を再び戦場にさせない」と訴えました。

玉城知事
「子どもたちの未来が戦争の未来、不安な未来であってはなりません」「全国で、全世界で共有するために行動しましょう、声を上げていきましょう」

県民集会は南西諸島の軍備増強に反対して開かれたものです。

南洋・テニアン島で戦争を体験した80代男性
「戦争時のことを思うと、沖縄がまた再びそういう戦場になるんではないかと心配があります」

家族3人で参加
「繋げていけたらなという思いがあります」「この子たちが、子どもたちが幸せに、平和な沖縄でずっと過ごせていけたらという思いで時間を作ってもらいました」


職場の同僚と参加の20代男性
「戦争を経験した方々は年々減少しているのでそういう経験を踏まえる場として私たち若い世代も次の若い世代に伝えられるよに平和のことを意識しながら伝えていく自分達も義務があるのかなと思います」

市民運動の高齢化が指摘されるなか、戦争を体験した世代以外にも幅広い世代が気軽に参加できる雰囲気にしようと、会場にはフードトラックの出店など様々な工夫が凝らされました。

記者レポート
「会場では、絵本スイミーを模したアート作りも行われています。1人ひとりが認めた小さな平和メッセージで1つの大きなアートを作ろうという試みです」

戦争に反対するメッセージを寄せあい軍拡の波に抗う1つの大きな魚を描いていきます。

子どもと参加の女性
「それぞれメッセージを発信できる場が子どもたちにもたくさんあるっていうのはすごくいいなぁと思って感じました」

メッセージを書いた児童
「みんなが幸せで笑って生きて暮らせる世の中にしたいです」

具志堅隆松さん
「私たちは戦争による対応を選択するつもりは全くありません。私たちが選択するのは、沖縄を戦場にさせない。引いては、日本を戦場にさせないということです」

集会では軍事ではなく対話によって諸外国との信頼構築を政府に求める宣言が採択され、参加者は平和への思いを新たにしました。