綱引きの復活と旗の竿が折れるハプニングも

第二次世界大戦を前に一度途絶え、1971年に36年ぶりに復活した綱引き。当時25歳の比嘉さん達にとってすべてが手探りだったといいます。

屋良キャスター「どうやって練習した?」
比嘉さん「当時はアダン。棒の上にアダンをこのくらいですかね。木を切ってロープで巻くんですけど、最初はそういう風にやったんですけど、練習する時に落ちてくるんですよ、危ないっていって、次からはタイヤで練習するように。50年もやるとは思ってなかったんですけどね。結果的にハマってしまって」

長い歴史のなかでは、ハプニングもありました。

19年前の那覇大綱挽。比嘉さんはこの年、綱の上に乗って指揮をとる『綱方』も担当していましたが、旗の竿が折れてしまったのです。

比嘉晃さん「本来なら一生の恥と言われたんですよ。でもこれ見たら仕方ないね。周囲がいるからバランスとれないんですよ。動いてバランスとるからですね」

これは後にも先にもない出来事でした。

比嘉晃さん
「旗持ちが大切なのは、自分で持っただけじゃない。持ったのを相手が持てるように、それが1番大事」

那覇大綱挽の本番はいよいよ次の日曜日に迫り、比嘉さんは『西一番』にとって、大事な場所を訪れました。

屋良キャスター「無事に綱挽きのメンバーが、けがもなく、無事に綱挽きが出来るようにお願いウガンですね!」
比嘉さん「チムワサワサですね。やるぞっていう」。

那覇市を訪ねると『那覇大綱挽』に力を注ぎ、その歴史を後世につなぐ男性の姿がありました。