北朝鮮がミサイルを発射しなかった『2018年』が問題解決のヒントに

一方、磯崎教授は北朝鮮が過去10年で初めてミサイル発射や核実験をしなかった“2018年”に注目しています。『歴史的世紀の瞬間』とも言われたあの会談です。

慶応義塾大学 礒﨑敦仁教授「2018年に何があったかというと、史上初の米朝首脳会談がシンガポールで行われた“対話の年”。少なくとも北朝鮮はアメリカとの外交を進めるうえで非核化というのを本格的に進めることはできなかったが、ミサイルがこれだけ飛んでいる今と比べて、ミサイル発射が1回もなかった年があるんだと。それは“外交の年”だったと考えておかないといけない」

「防衛力の強化が万能ではないことは自明だが、同じように外交力、外交で物事を交渉し解決するというのも難しい。ただそれもやっていかないといけないし、そこはまだ足りていない、まだやる余地がある」

隣国の動きに翻弄され国境の島として国防の最前線に立たされる沖縄。政府には“外交”という問題解決の手段を目に見える形で示す姿勢が求められています。