天皇皇后両陛下と愛子さまは、戦時中の東京を撮影した写真展を鑑賞されました。

21日午後6時ごろ、両陛下と愛子さまは、東京・千代田区の「昭和館」に到着し、出迎えた上野厚労大臣らと挨拶を交わされました。

「昭和館」は、戦争の記憶を継承するため1999年に厚生労働省が設置した施設で、現在「戦後80年」の節目にあたり、戦時中の衣食住に関する写真などが多数展示されています。

ご一家は、展示室で東京大空襲などに関する写真を見て回り、陛下は「良い状態で残っているんですね」、皇后さまは「貴重な史料ですよね」、愛子さまは「訓練にはどれくらいの人数が?」「これは空襲直後に撮影されたものですか」などと話されました。

その後、館内で戦争の記憶を継承する「次世代の語り部」と懇談。

「天気予報と戦争」をテーマに講和を行う気象予報士・長谷部愛さんに対し、愛子さまは「真珠湾攻撃のころからおそらく天気予報が無かったんですよね」「天気の資料はどうやって集めているんですか」などと、熱心に質問されました。

天皇ご一家による「戦後80年」関連の訪問は、今回が最後になる予定です。

■展示概要

タイトル:戦後80年特別企画リバイバル展示「石川光陽写真展 戦時下の東京」

開催期間:12月16日~12月26日(月曜休館)