「どのように転覆」 求められる事実認定の正確性

遠山氏: 事実関係の認定については、転覆に至る経緯、そして2人が亡くなった経緯をしっかりと確定させることが最初の作業になります。事実認定がしっかりしていないと、後の公判で「その事実は違う」と突かれた場合に、公判が持ちません。出航の経緯から転覆に至るまでの流れ、お2人が亡くなるまでの経緯、その事実関係を確実に押さえることが土台となります。
具体的には、当日の現場映像の分析が重要です。転覆のリアルタイムの映像も残っている。どのようなコースをたどって事故現場に至ったのか、転覆時の状況はどうだったのかを、映像から丁寧に分析します。
これに加えて、目撃者や乗船者、そして被疑者となり得る船長の供述を確保し、事実関係を補強します。さらに転覆のメカニズムについては科学的な裏付けが必要ですから、気象状況や船が元に戻ろうとする力である「復原性」に関するデータを専門家に鑑定依頼することになります。








