「平成の復元」を知るベテランと、4割の若手たち

建方と並行して進められたのが、木材に目印を施す「墨付け」、そしてノミやカンナを巧みに操る「木材加工」です。

最年長宮大工・外間義和さん

加工を担当した最年長の宮大工・外間義和さんは、「平成の復元」に続いての参加となりました。

「まさか来るとは思っていなくて。自分もあきらめていたので。山本総棟梁が『出来るはずだから』と声をかけてくれて。それから自分でも運動をして体力をつけて。頑張ってきた」

リレーのように木材を加工し、アンカーである建方チームへ送っていく。その作業の流れは「平成の復元」とあまり変わりません。しかし、今回大きく変わったことがあります。それは、宮大工の人員構成です。なんと全体の4割以上を、20代・30代の若手が占めているのです。

この大胆な若手の登用を進めた一人が、山本信幸総棟梁です。彼自身、「平成の復元」の時には31歳の若さで副棟梁を務め上げた実力者です。

総棟梁・山本信幸さん

「30年経って帰ってきたら、意外と当時の宮大工が残っていなかったなと。先を見据えるのであれば県内の若手の育成。これは大きな目標でした」