準間接飼育を取り入れる円山動物園の設備

準間接飼育では、柵越しにゾウの健康チェックをすることになります。朝倉さんによると、そのためゾウと飼育員を隔てる柵は、ただ隔てるのではなく、健康管理を可能にする形にする必要があるそうです。

飼育員は柵の向こうには入らず、手を入れもしません。ゾウに協力してもらいながら、ゾウに足や耳を出してもらうことになります。

準間接飼育で安全面は向上、しかし手間とコスト増

この準間接飼育法の導入には、ゾウに近寄ってもらうなどのトレーニングに加え、それを可能にする設備にコストがかかるといいます。

ゾウの協力が必要な準間接飼育 画像は檻から前脚を出すゾウ


円山動物園 朝倉卓也さん:
「足の裏を削ったりできるように足を出せるポート、そして耳を出して採血をできるように耳を出すポート、というのが備えられた柵が必要ということになります。しっかりとした柵強度も持って、使用に耐えうるものを作るとなると、なかなか費用がかかることになりますね」