今月実施される日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」で、米軍の新型兵器が県内に展開される計画をめぐり、市民団体が訓練の中止などを求める抗議声明を発表しました。

陸上自衛隊と米海兵隊は今月11日からの2週間、離島防衛を想定した日米共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」を九州や沖縄などで実施します。

この訓練では、無人地対艦ミサイル「NMESIS(ネメシス)」など海兵隊の新兵器が石垣島や与那国島に初めて展開される予定で2日、「ノーモア沖縄戦の会」の共同代表らが会見し、陸上自衛隊や米軍などに対し訓練の中止を求める抗議声明を発表しました。

▼ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会 清水早子 共同代表
「まさに米軍主導で米軍の兵器を展開する。それに自衛隊がともに訓練を行うということ」
▼うるま市島ぐるみ会議 照屋寛之 共同代表
「ここが5発のミサイルを準備すれば、向こうも5発のミサイルを準備する。どんどんエスカレートしていく。軍事訓練の競争。まさに安保のジレンマですよね」

このほか抗議声明では、防衛省の来年度予算の概算要求で、過去最大の8兆8000億円あまりが計上され来年度末に陸上自衛隊第15旅団が師団に格上げされるなど、県内で進む防衛力強化の動きなどにも抗議しています。