沖縄バスによると、路線バスに持ち込める荷物のサイズや重量には制限規定があり、ほかの乗客への迷惑となる荷物を持っている場合、乗車を断る場合がある。サーフボードや折りたためない自転車などだ。

しかし路線バスでは細かな荷物検査を行うことが難しく、スーツケースの個数やサイズを理由に乗車を断ることはほとんどないのが実情だ。【この記事を1P目から読む】

路線バス内のスーツケース どうするのが正解?

車内の荷物マナーを英語でも説明する車内掲示

沖縄バスでは、車内事故防止の観点からタイヤ付きのスーツケースは横に倒すよう、車内のデジタルサイネージでお願いの表示を行っている。外国人観光客にも理解しやすいよう、英語とイラストの説明付きだ。

沖縄バスの運営する路線バスは、多くが車いすでも乗車できる低床のノンステップバスだ。車体中央の乗降口は車いすの乗客がいる場合のみ使用されるため、ドアの開閉はそれほど多くない。

このドア前の空間に荷物を置いたりしても、持ち主がすぐに移動できれば問題はないが、思わぬ事故やケガの可能性はある。今回高校生から届いた投稿のように、荷物を置いて持ち主が離れることは望ましくない。

車内の荷物のマナーについて沖縄バスは「ほかのお客様のご迷惑にならないよう、乗務員の指示に従って荷物から手を離さずにご自身で管理していただきたい」としている。

地元客も観光客も利用する路線バス。互いに気持ちよく利用するためのマナーの順守が問われている。