県内の路線バスは通勤・通学客や、車を持たない高齢者の利用も多い。スーツケースで車内が埋め尽くされると、当然乗車できるスペースは限られる。通行の妨げになることで遅延の要因にもなるうえ、車内の混雑を理由に乗車を見送り、次のバスを待たなければならなくなることもある。地元住民の生活にも大きく関わる問題だ。
バスに限らず、新幹線や電車内での観光客のマナーが問題視される事案は度々起きている。外国人観光客の場合、そもそも乗車のルールやマナーを知らないためにトラブルに発展してしまうことも多い。投稿者の高校生は、「観光客にルールが周知されていない可能性もあるのでは」と話す。
「もしかしたら今日のスーツケースもあの空間を荷物置き場だと勘違いして置いたのかな? 自分も今度県外に行くので、できるだけ邪魔にならないような公共交通機関の使い方をしようと改めて意識づけられた出来事でした」
問われる公共交通機関のマナー 外国人観光客への周知も課題
県内の路線バスを運営する沖縄バスにも取材した。
「路線バス車内のスーツケースが通行の妨げになっている」という声は、乗客のみならず乗務員からも上がっているが、外国人観光客による持ち込みも多いことから、乗車マナーの周知に苦慮しているという。

 
   
  





