県内の認知症患者はおよそ5万人。本人だけでなく、支える家族も精神的に追い詰められがちです。タレントの喜舎場泉さんは母が認知症を患う当事者です。
自身の介護体験を初めてメディアで告白し、新たな挑戦をはじめました。
沖縄で活躍するタレントの喜舎場泉さん。お笑いコンビ・泉&やよいでデビューして以来、テレビや舞台の第一線で活躍しています。
明るい笑顔で「笑い」を届けてきた彼女が、今まで見せてこなかった一面があります。

喜舎場 泉(きしゃば いずみ)さん
「やっぱり老いていく母をみるのが、なんでありがとうっていうよって。親なのにって」
母の初子さん83歳。認知症を患っています。
喜舎場 泉さん
「誕生日がわからなくなるし、年齢ももちろんわからなくなる。頼る母親が頼れない。どんどん老いていく母をみる。この前できたことが今日できない。すごく受け止めることがきつい、ショックでしたね」
発症から9年。在宅での介護を続けてきましたが、記憶障害に加え、昼夜逆転や、徘徊などの症状が進行しています。
今年から施設に入所、毎日の面会に通う日々です。
泉さん「母ちゃんいま何歳?」
母・初子さん「いまね。いまはね、40…35歳くらいかね」
泉さん「母ちゃんいま35歳?母ちゃん!母ちゃん!泉50歳余っている(超えている)よ。母ちゃんが35歳だったらどうするの?母ちゃんは83歳」
母・初子さん「83歳!あぁ、、いやいやいや」

タレントとしての自分と、介護者としての自分。
その境界がわからなくなり、落ち込み、ふと「死にたい」と考えた日もあったといいます。