
迎えた本番当日。那覇市の会場には、口コミで60人以上が詰めかけました。
ほとんどが、介護の従事者や、患者の家族です。
母・初子さんとの、実体験をもとにした、認知症コントを披露します。
コントの1シーン
「待っているからいこうね。傘持っている?」
「雨降っているからね。行ってきます」
「チャッサムッチョーガ(どんだけ持っている)!」
「泥棒、入れ歯が盗まれた。4階に怪しい人がいる」
「母ちゃん、この団地2階建てだよ」
傘の中に何でも隠す母や、入れ歯を盗まれたと思い込む母。苦しかった思い出を、コントにして。客席に笑顔が溢れました。

観客は
「もう最高でした」
「笑いもあったんですけど、ちょっと涙もあって心打たれました」
「父が認知症になりまして、よくわからないことを言われていつもワジワジーしている自分もいたんですけど、これからは泉さんのように笑いに変えて楽しくコミュニケーションとっていこうと思いました。きょうは来て良かったです」
喜舎場 泉さん
「皆さんが声を出してあんなに笑ってくれたのが本当に嬉しかったです」
苦しいことも、笑っていい。ボケたことなんてネタにして、ボケて、ボケて、笑いあおう。