「島ごと降伏させる作戦だったと思います」
阿嘉島・ウタハの浜での休戦交渉について、20年間研究を続けてきた北星学園大学の阪井教授。
阪井宏教授:
「阿嘉島という、小さな島を島ごと降伏させて、それを沖縄本島の降伏につなげようという作戦だったと思います」

阪井教授が最も興味を持って研究してきたのは、交渉が決裂した後の展開だった。ウタハの浜で、日米の兵士たちがそれぞれの信じる神に向かって、一緒に平和を祈ったという事実だ。
この異例の出来事を研究するため、阪井教授はイギリスの大学教授に共同研究を持ちかけた。ニューカッスル大学のニコラス・ネゴラン教授。長年「クリスマス休戦」を研究してきた人物である。