全国での活躍が期待されるアスリートの原石、小学生スイマーの平良美愛梨選手を紹介します。日本一の姉を超えるポテンシャルを持つその泳ぎに注目です。
▼小学生スイマーの男の子(小6)
「なんか、休憩のときはこんな風に遊んでいるんですけど、練習の時はめっちゃメリハリで速くなる」
小学6年生たちとたわむれる、アスリートの原石、平良美愛梨。身長を比較すると、年齢は男子選手たちと同じ、もしくは先輩のように見えますが……
▼小学生スイマーの男の子(小6)
「もうやばいです」
「4年生じゃないよな、4年生じゃない」
「先輩先輩!」
実は彼らの2つ下、小学4年生(9)なんです。
▼平良美愛梨 選手(9)
ー身長は何センチ
「150cm以上はあります」
―好きな給食は
「モズク丼が好きです」
モズク丼が好きな9歳は、すでに身長152cm。9歳女子の平均身長134.1センチを約20センチ上回っています。得意な泳法は平泳ぎ。指導するのは父・俊晴さんで、自身も平泳ぎで日本選手権に出場経験がある元アスリートです。
▼父・俊晴さん
「僕が小4の頃より全然速いので、もうすごいなとしか、うん。4歳では25m泳いで、5歳でバタフライも泳いでいたと思います。多分成長が早いです」
先月開催された西日本年齢別選手権。10歳以下のクラス、50m平泳ぎ決勝。白のキャップ、4レーンを泳ぐ9歳の美愛梨は、年上で隣の5レーンの選手とのデッドヒート。接戦となったレースは、美愛梨が100分の5秒差で優勝を手にしました。
▼平良美愛梨 選手(9)
「うれしかったです。2位の子に負けないように頑張りました」
美愛梨には一番近くに、大きな目標とする存在がいます。
▼姉・吏美華 選手(高2)
「美愛梨ちゃん緊張しています。緊張して練習に行きたくないって言ってました(笑)」
去年、自由形で県勢競泳界初の国民スポーツ大会を制し、50mと100mの二冠を達成した沖縄競泳界期待のスイマーに、美愛梨は幼いころからライバル心を燃やしています。
▼平良美愛梨 選手(当時小2)
「お姉ちゃんを超したいです」
▼三女・華莉咲さん
ー吏美華選手と美愛梨選手、どっちが速い?どっちが水泳強いと思う?
自分を指してアピールする美愛梨。すかさず妹の華莉咲は長女・吏美華を指します。
▼姉・吏美華 選手(高2)
「吏美華でしょう 負け~」
▼父・俊晴さん
「家に帰ったら普通のお姉ちゃんなので、我が家ではお姉ちゃんが普通。お姉ちゃんができているから私もできそう。小学1~2年ぐらいからはお姉ちゃんに負けないと言っているし、『その頃お姉ちゃんタイムどんなだった?』と、当時のお姉ちゃんとよく比べていました」
▼姉・吏美華 選手(高2)
「吏美華は小1でやっと25m泳げたぐらいだったけど、小1で選手コースに入っているから、もうスタートが違うというか、めっちゃ才能があると思います」
▼父・俊晴さん
「力強さもあって、体を浮かせる、本人も意識していない、多分生まれ持ったものなのか。後は、幼児の頃やっていた水中で自由に動くというのが多分うまくつながって、泳ぎたいように泳げている。イメージ通りに体が動かせるのかなと思います」
そしてこの日、姉妹の直接対決が、実現することになりました。泳法は、妹の美愛梨が得意な平泳ぎ、姉の吏美華にとっては苦手な種目です。
▼片野達朗キャスター(実況)
「先行したのはやはり画面左の高2の姉・吏美華。しかし後半、9歳の美愛莉が脅威の追い上げを見せる……結果は!?」