冬に全国大会を開催する高校スポーツは多く、年末年始には連日、メディアが熱戦を伝える。しかし2025年は、高校スポーツの裏にある様々な問題も注目された。仙台育英高校サッカー部(宮城)では構造的ないじめが、広陵高校硬式野球部(広島)では部員による暴力問題が発覚した。なぜ、スポーツ界のハラスメント行為は無くならないのか。当たり前だと感じていた、あるいは見て見ぬふりをしてきた不都合な事実に目を向けるべき時が来ている。(取材 RBCスポーツキャスター 下地麗子)
12月にはサッカーJ1町田ゼルビアの監督が、自らの意向に沿わない選手を「造反者」と呼んだり、コーチに対して大声で怒鳴るなどしてリーグから「けん責」処分を受けたばかり。沖縄でも新興のスポーツ高、エナジックスポーツの野球部監督が、部員にボールをぶつけるなどの体罰・複数の暴言で、謹慎1年の処分を受けた。スポーツ界のハラスメントは、枚挙にいとまがない。
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