高山さんが印象的だったのは、アメリカの退役軍人らの姿だといいます。
▼高山朝光さん(90)
「自分の友達だよといって涙を流してなぞっていた。殺された側と殺した側が一緒になるなんて」

(Q:敵味方関係なく(刻銘)は特にこだわった部分でもあった?)
「それが非常に重要。ところがこれ沖縄以外ではなかなかできないでしょうね」
(Q:それはどうしてですか?)
「県民の理解の問題。沖縄にはそういう心がある。要するにウチナーンチュの心があるから。戦争を憎んで人を憎まずと」

(戦後80年経った今、思うことはなんですか?)
「過去の沖縄の戦争があったとか、そういうことは忘れちゃいけないんです。そこを忘れるといつの間にか平和の尊さを忘れてしまうのでね。あった実相を受け止めながら特に若い世代の皆さんに望むのはそこなんですよ。受け止めながら受け継いでいくのが大事だと思います」

【記者MEMO】自身も戦争を体験している高山さん。平和の礎は、戦没者が生きた証であり、沖縄戦の教訓と世界平和を発信する場所としてその意義は大きく、これからもそうあってほしいと語っていました。