沖縄戦体験者やその意志を継ぐ人、それぞれの思いをシリーズでつなぐ「#あなたの623」。

沖縄戦などの戦没者、24万人あまりを、敵味方の区別なく刻銘した「平和の礎」。その建立にも携わった、元知事公室長の高山朝光さん。今から30年前、当時の大田昌秀知事の肝入りで進められた「平和の礎」建立の背景には、まさに”島ぐるみ”の取り組みがありました。

▼元沖縄県知事公室長・高山朝光さん(90)
「やっぱり来るとね、つくったときの思いがよみがえってくるわけね。よみがえってくるし、このように多くの人が来て見ているでしょ。それぞれにここできっとこの平和の礎の意義を受け取ってほしいなと」

高山朝光さん(90)。かつて大田昌秀知事のもと、知事公室長などを歴任し、「平和の礎」の建立にも携わりました。

「平和の波となって届けるという。だから(刻銘板は)全部波型にしているの。それで(目の前が)太平洋でしょ。太平洋に向かって波打っていく。平和の波を永遠に」

「平和の礎」には、沖縄戦を風化させることなく世界に平和を発信するため、国籍や軍民問わず24万人余りの戦没者の名前が刻まれています。

▼大田昌秀知事(当時)
「沖縄戦で犠牲となった人々の氏名を記載し、永久に保存するための塔の建立などについて綿密に検討してまいります」