来年秋の完成を目指し再建工事が進む首里城正殿できょう、「正殿の顔」唐破風妻飾と鬼瓦の設置が行われました。

唐破風妻飾は首里城正殿の正面に施される木彫刻で、「首里城正殿の顔」とも称されています。

富山の彫刻師たちが約8か月かけて制作し、県内で塗装された妻飾りは5月19日から仮合わせが行われ、22日、本格的な設置が完了。2体の阿吽(あうん)の龍が黄金の輝きを放ちました。

また正殿の屋根では鬼瓦の設置も行われました。“魔除け” の意味を持ち、職人が「首里城が再び火災に見舞われることがないように」と願いを込めて制作した鬼瓦は、1体の重さが約200キロで、4体すべてが正殿の屋根に設置されました。

▼壺屋陶器事業協同組合 島袋常秀理事長
「(鬼瓦が)設置されるのを見て、感慨深いものがあります。非常に気持ちもたかぶりましたし、感動しました」

▼鬼瓦を制作 新垣光雄さん
「ちゃんと火消しの役目をすれば一番つくった意味があるのかな。今回で首里城は燃えないという力が入っていますので」


首里城再建の様子は、6月8日まで見学エリアで見ることができますが、9日以降は閉鎖されます。