▼専門学校の教師「授業中に参加しても出席にします。頑張ってください」

学校も全面協力のもと、卒業生や在校生に参加を呼びかけ、イベント当日は留学生と日本人の生徒25人が集まりました。

▼専門学校の留学生「他の人にも自分の血をあげる気持ちは、どんな気持ちかわからないので、それを考えて参加した」

▼専門学校の生徒「(ラフルさんが)こんなに献血に何か熱心になってやってるんだったら自分も一緒にやってみたいなっていう思いが強くなってやりました。」

▼くもじ献血ルーム職員「(留学生の)リンさんとチョウさんは問診を自分でできますか?」

▼サハ・ラフル・クマルさん「一緒にやりましょうね。一応、英語のものは渡しています。みんなに書いてもらいましょうね」

留学生にとっての壁のひとつが問診票の記入です。

ラフルさん:「ご飯何時に食べましたか?」
留学生:「朝」
ラフルさん:「何時に?」
留学生:「8時30分」

漢字や専門用語がわからない生徒も多く、ラフルさんが通訳を担当します。

ラフルさん(ネパール語):「注射するときにアルコール消毒したらかぶれることはある?」
留学生(ネパール語):「それはないです」
ラフルさん:「アルコールってビールだと思ったって」

残念ながら献血が叶わなかった生徒もいます。

▼くもじ献血ルーム職員「ミャンマーの出身の方がですね、日本に来られて3年過ぎないと献血ができないということで、1年ほどの方がいらっしゃったのでちょっとお断りさせていただきました」

▼ミャンマー出身の留学生「残念。本当に残念です」

海外の滞在歴や、血圧、体重不足などの理由で今回献血できたのは25人中12人でした。

▼献血を終えた生徒「誰かの役に立てるのはやっぱり誇れることだと私は思っているので(今後も)全然参加できるなら、私はぜひとも参加したいです」

▼サハ・ラフル・クマルさん「お金がなくても寄付すること、他の人のために役に立つことができる。国も関係ないし宗教も関係ないし、できることだから、ネパールだけではなくて、自分の母国だけではなくて、いる場所で献血しましょう」

献血で地域に貢献したいと願うラフルさん。まっすぐな志が、国境を越えた絆を育んでいます。