▼出展者 「カカオ豆は2~3倍に価格が高騰しています」
▼出展者 「ブラックチョコレートだと大体100円~120円ほど値上げをさせていただきました」

原料「カカオ豆」の高騰

「カカオショック」と呼ばれるほどの価格高騰。主な生産地、西アフリカでの天候不順や病害などによる不作を要因に、価格は2年前の約4倍となっています。

急騰するカカオ豆の取引価格

取材班は北谷町のチョコレート専門店「タイムレスチョコレート」を訪ねました。厳選したカカオ豆と県産サトウキビのみを使ったチョコレートを製造、販売するこの店では、ガーナ産のカカオ豆を使用しています。

▼林正幸オーナー 「弊社は今11年目になるんですけど、今までこんなに大きな値上がりしたことは一度もないくらい、高騰していますね」

オープン以来、過去にないカカオの値上がりを受け、製造段階での無駄を減らすことなどを徹底しています。

チョコレート作りに使用する種子(カカオニブ)の部分を殻に残さず使いきれるよう、専用の機械やザルなどを使って殻に種子が残らない工夫をする一方、チョコレートと他の材料を組み合わせることで価格を抑えた商品の開発も。

▼林正幸オーナー 「チョコレートを使用した代替のお菓子。自家製のチョコレートを使用したアイスクリームであったり、焼き菓子であったりで価格調整をしっかりと行っている」

県産の牛乳、卵、サトウキビを使ったアイスクリームに自家製のチョコレートを組み合わせることで価格を抑えた商品は、原料費が値上がりする中、多くの人にチョコレートを楽しんでほしいという思いから生まれた商品です。

カカオ高騰で「子どもがお小遣いで楽しめるようなチョコレート」を守るのは簡単ではない

▼林正幸オーナー 「例えば子どもたちがお小遣いでも楽しめるようなチョコレートを使った世界観を、私たちは構築する必要があるというのを今すごく課題に感じていて、それに合わせて様々な新しい商品を開発する。チョコレートを使用した何かで、皆さんが楽しんでいただけるよう日々考えるようにしています」

大切な人に思いを届けられるようにスイーツ店は試行錯誤を重ねています。