2026年の完成を目指し、再建が進む首里城。首里城正殿の顔ともいわれる「扁額」の制作も最終段階に入っていて5日、地板へ黄色の漆塗りが施されました。

首里城の扁額は、正殿中央の玉座に掲げられていましたが、2019年の火災で焼失し復元に向けた作業が進められています。

5日、浦添市の工房では3枚ある扁額のうち「中山世土」の文字が取り付けられる地板に、黄色の漆をのせる「中塗り」の作業が行われました。

平成の復元時には「朱色」だった扁額ですが、琉球王朝時代の新たな史料が発見されたことで今回の復元では「黄色」へと様変わりします。

▼漆職人 諸見由則さん
「焼失する途中で扁額が落ちるところも見た。自分が前回の復元も携わっているので1日でも早く復元したいなと、ずっと願っていた。やっと完成の一歩手前まで来たのかなと喜んでいる」

新たな扁額は今後さらに上塗りを重ね、来年3月の完成を目指しています。