首里城に隣接し、沖縄戦で焼失した円覚寺(えんかくじ)。復元に向けた工事が進められるなか、25日、敷地中央に位置する「三門」の一階部分の建築作業が建築作業が始まり、報道陣に公開されました。
円覚寺は1494年に第二尚氏の位牌を祀るために建立された寺で、1933年には国宝に指定されましたが、沖縄戦で焼失しました。
1968年には敷地の入口にあたる「総門」が復元されていて、その後県は2021年に敷地中央に位置する「三門」の復元工事に着手。これまでは「三門」の屋根を支える部材の製作などが行われていました。
▽県教育委員会 半嶺満 教育長
「円覚寺がこの復元整備を通じて往時の景観や技術を再現・継承し、首里城とともに琉球王国の歴史的・文化的空間を体験、実感できる教育的・観光的資源の一翼を担うことができるよう祈念する」
2028年の完成を目指す「三門」。完成後には一般公開される予定です。