陸上自衛隊の与那国駐屯地で27日、オスプレイが機体の一部を損傷した事故をめぐり、与那国町の糸数町長は「町民へ不安を与えたことは誠に遺憾」と述べ再発防止の徹底を求めました。

日米共同演習「キーンソード」に参加する陸上自衛隊のV-22オスプレイが27日、与那国駐屯地を離陸しようとしたところ機体が左右に揺れ、左側の翼の下が地面に接触し損傷しました。

この事故について与那国町の糸数町長は、訓練前に防衛省から「住民に迷惑をかけないように安全対策を講じて行く」と説明を受けていたことを明らかにした上で、「町民へ不安を与えたことは誠に遺憾だ」とするコメントを発表しました。

その上で、陸上自衛隊に対し事故原因の究明と再発防止の徹底を申し入れたということです。

陸上自衛隊はおととい「事故調査委員会」を立ち上げ、現地で損傷の程度などの確認を進めています。

また、陸上自衛隊は原因の特定と対策が取られるまでの間、国内に配備されている17機のオスプレイすべてを飛行停止としています。