▽和宇慶一騎 巡査長(31)
「30歳を越えて(世界)大会に出るっていうのは多分まれ。大きい大会はもう最後になるかと思いますので、自分の持っている力を存分に出して、これで負けたら、もうそれで悔いなく終われるかと思う。出し切ればいいのかなと思ってます」

稽古に励む和宇慶さん


兄の勝斗さん(37)も同じ警察官で、県警相撲部の監督。期待を寄せていました。

▽県警相撲部監督 兄・和宇慶勝斗さん(37)
「他の選手に比べて、上から下からの技が多彩」「海外選手はパワーが規格外なんですけども、その中でも一騎の相撲は海外の選手が持ってない技だったり、タイミングというのがありますので、それが出せれば十分勝負できると思います」

2010年の世界ジュニア選手権で準優勝して以来、14年振りに訪れたのはポーランド。遂に待ち望んだ舞台に立ちました。

24人で争うトーナメントで和宇慶さんは米国代表の選手と対戦。立ち会いで相手のパワーに押し込まれ、果敢にまわしを狙うも…

世界大会初戦 米国選手に初戦で敗れた


そのまま押し出され、無念の初戦敗退となりました。しかし、その後行われた団体戦で日本代表は優勝。和宇慶さんも金メダルを受け取り、帰国しました。

▽和宇慶一騎 巡査長(31)
「日本選手団と一緒にこの表彰台も上がれて、トップ選手、日本選手団と一緒に戦えたことは本当に最高の思い出になりました」

一方、個人戦の悔しい結果に、心境には変化が…

帰国 「最後の大会」と考えていた心境に変化が

「来年も予選に出場することが決まっていますので、優勝を目指して、もう1回足りなかった部分を補って、世界選手権に出たいと思っています。だいぶ休みをもらったので、明日からまた仕事を頑張りたい」

14年ぶりの世界大会で味わった悔しさをバネに。「これが最後」と考えていた相撲ポリス・和宇慶さんの挑戦は続くことになりました。(取材 愛久澤力也)