沖縄戦などの影響で減少した琉球犬。一時は15匹まで減ってしまったという過去もあります。その後は1200匹まで回復しましたが、現在の数は正確には分からなくなっています。
絶滅を防ごうと、1990年には保存会が設立されましたが、繁殖の難しさや個人負担の大きさなどから会員が減り、保存会で最も大切な、琉球犬の純血を証明する「血統書」も20年近く発行されていないという現状があります。

▽東竜一郎さん
「沖縄の歴史文化とかかわりのある動物というのが減少しているなかで、せっかくの沖縄の在来の生き物というものを残していきたい」
東さんは、琉球犬を繁殖させ、後世に大切に残してくれる人に琉球犬を譲渡しています。
▽當山直美さん
「古くから繋がっている犬ということと、地元の犬で希少になってきているところとか、そういうのを知った時にすごいいいなと思った」
▽古蔵海仁さん
「高校のときに(琉球犬を)研究していたのもあり、いなくなるのは悲しいので、機会があれば増やしていきたい」
生きた文化財・琉球犬
東さんはその血統を残していく活動を広げていきたいと考えています。

▽東竜一郎さん
「沖縄の歴史の中で生きてきた琉球犬を残していきたいですし、一緒に繁殖に取り組んだりしながら血統を守っていくそういう動きを今後もしていきたい」
なお現在、「くぅま」は花婿募集中だということです。(取材 喜久本愛理)