琉球王国時代に那覇港を守るための砦として築かれた三重城(みーぐすく)の発掘調査が行われ、11日、報道陣に公開されました。
この発掘調査は、三重城に琉球王国時代の石積みなどが残されていることから、那覇市が文化財の価値を確認するために行っているもので、戦後初の本格的な調査です。
三重城は16世紀中頃琉球王国時代に那覇港を外敵から守るために造られた城砦で、先月から発掘調査のために周辺の樹木を伐採したところ、三重城が造られたころのものと思われる外側の城砦を確認できるようになりました。また、海中道路の一部と思われる切石(きりいし)も発掘されました。
▼那覇市文化財課 城間宏次郎学芸員
「並んでいる石が、海中道路の一部、おそらく護岸の可能性があります」「今後掘り下げて、石が積まれているかどうかの確認を行って記録を取る予定になっています」
▼グスク研究所主宰 當眞嗣一さん
「これだけ沖縄戦で空襲にさらされていながら、よく残ったね」「今回の調査をきっかけに、ぜひ国指定(文化財)を目指してほしい。それだけの価値があります」
那覇市は今月14日午前と午後の2回、県民向けの現地説明会を開く予定です。








