那覇市にある理容室「ブーム」には、82歳になっても現役でバリバリ働く理容師がいます。
持ち前の明るさとエネルギーで利用客に活力を与える、長濵正明さんの仕事に密着しました。
長濵正明さん(82)
「元気の源、赤い太陽のごとくね(笑)」
赤い服を太陽に例えて笑うのは、この道60年、朝4時から店に立つ"スーパー理容師"長濱正明さん82歳です。
街がすっかり寝静まり日付が変わるころ、長濱さんの一日は始まります。
長濵正明さん(82)
「今日は(血圧が)127に、下は63」
「この母ちゃんだからこそ自分の健康な体が保てていると。本当にありがとうと、毎日感謝しています(笑い」

妻・初子さん(77)
「まあ仕事が好きなんだったら、もう頑張ってねって自分は言うしかないから」
「行ってきまーす」
糸満市の自宅から、毎朝車で職場のある那覇市国場まで通勤しています。
長濵正明さん(82)
「歳だからゆっくり休んでってかみさんは言うんだけど、この"休み"という言葉自体がね、私自身ね、ストレスになるのよ」
(毎日どういう気持ちで向かっている?)
「毎日ね、気分爽快ですよ。この朝風の、冷たい風ね。じゃあ、今日も元気に頑張ろう!と」

理容室ブーム。県内に11店舗展開するチェーンですが、長濱さんたっての強い要望で、国場にある本店のみ、早朝営業しています。
開店準備中の長濱さん、独特のこだわりが光ります。
長濵正明さん(82)
「明かりつけるとお客さん上がってきますので。開いてると思って。だから開けるまでに蛍光灯をつけるようにしてますね。まあ私のスタンスでね」

店で朝食をとるのは午前2時。
長濵正明さん(82)
「最高です!!愛する母ちゃんの手作り弁当ね、真心こもった弁当。非常に幸せな気持ちで食べてます」

掃除、洗濯など、手際よく開店に向けた作業を進めます。最後に体力づくりのため、足首に重りをつけて準備完了です。
長濵正明さん(82)
「足腰は大事ね。鍛えながらと思ってね。馬鹿げたことしないでって母ちゃんには言われるけど自分のスタンスだからね」
