Nバスは65歳以上であれば無料で利用でき、通勤・通学に利用する客も多い、地域の重要な移動手段。利用者は年々増え、昨年度の乗客は月平均1万5千人を超えている。影響は小さくない。
▽沖縄バス南城出張所 與那嶺等所長
「渋滞がずっと続くわけではありませんので、落ち着いたらNバスでまた買い物に行ったり、大いに利用してほしい。そのためにも渋滞が解消されてほしい」

南城市は、迂回路と店舗までの所要時間を知らせる看板を市内17カ所に設置するなど対策をとっているが、交通インフラの状況は変わらず。さらなる渋滞対策が急務となっている。
▽南城市民
「こんなに南城市に人が来ることなかった、ちょっとびっくりしています。人がいっぱい来ることは全然いいかなと思いますね。今後活性化に繋がればいい」

▽南城市民
「孫を迎えに与那原町(隣町)まで行くんですけど、15分から20分は早めに出ています。過疎化と言われている地域なのでこういう施設ができることはとても良いことだなとは思う反面、ちょっと騒々しいかな」
一方で周辺の企業からは新たな層の獲得に繋がると期待の声も。
▽ユインチホテル南城 井勝毅 次長
「私たちユインチホテルとしてはコストコオープンに大きな期待しかありません。南城市に新たな価値が生まれるということで、世界の方、あるいは県内外多くの方がいらっしゃり新しい層のお客様が増える期待は大きいですね」

コストコから車で5分ほどの距離にあるユインチホテル南城(南城市佐敷)には大型BBQ施設があり、「大容量」を特徴とするコストコとの親和性も高そう。井勝さんも“相乗効果を狙いたい”と話す。
▽ユインチホテル南城 井勝毅 次長
「キャンプ場は20区画あるので、ご家族が中心に利用していただいていますが、コストコの食材は多いので、大学のサークルだったり部活とかそういった新たなニーズで利用してもらえるかなという期待もあります」
コストコ開業で期待が高まる南部地域の活性化。経済と市民生活、そのバランスが重要となりそうだ。

<記者MEMO>
南城市は今後もコストコ側と連携して対策を講じていきたいとしています。南城市やコストコを訪れる際は、「南城市交通情報発信サイト」で検索し、出かける前に交通状況を確認してみてください。(取材 仲田紀久子)