3人は今年4月に、他の都道府県から沖縄県警で離島などの警備にあたる「国境離島警備隊」に派遣されていました。このうち酒を飲んで車を運転した巡査と同乗していた巡査長は、退職の意向を示しているということです。

警察は今回処分された3人の氏名や年齢、出向元の警察を明らかにしていないほか、那覇地検がすでに下しているという3人の処分について、「答える立場にない」として、処分内容を明らかにしていません。

那覇地検は担当者不在を理由に「週明けの9月2日中に処分結果を連絡する」としています。

通常の「酒気帯び逮捕事案」と今回の事案は対応に差

県警は通常、酒気帯び運転で容疑者を逮捕した場合速やかに報道各社に広報していて、今週も酒気帯び運転事案で容疑者を現行犯逮捕し約3~4時間で実名広報したケースは複数あります。

今回の警察官3人は身柄を拘束されておらず、懲戒処分を公表した8月30日は、事案の発生から45日が経過していました。

県警監察課によると過去10年(2015年~今年)で警察職員が飲酒運転で処分された事案は今回を含め8件10人に上りますが、このうち強制捜査を受けたのは2020年の1件1人だということです。

沖縄県警の田中真実警務部長は「飲酒運転は、断じて許されない行為であり、県民の皆様の信用を大きく損ねたことを深くお詫び申し上げます。職員に対する指導を徹底するとともに、職務倫理教養を一層強化して再発防止に努めてまいります」とコメントを発表しています。