希少な固有種が多く生息する国頭村で、特定外来生物の毒ヘビ「タイワンハブ」とみられる個体が目撃されました。定着すると、生態系に影響を与える恐れがあることから村は捕獲に向けてわなを仕掛けるなど対策を進めています。

国頭村によりますと、今月7日夜、奥間地区でタイワンハブのようなヘビを見たという情報がやんばる自然保護官事務所に寄せられました。
目撃されたヘビは、体の模様や色などの特徴から特定外来生物に指定されているタイワンハブの可能性が高いと判断されたということです。目撃された個体がタイワンハブと断定されると村内初の事例となります。
▼国頭村環境保全課・玉城祐太郎主事
「(かまれると)命への影響もあるので、近づかずすぐに連絡していただければ捕獲に向けて取り組んでいきたい」
▼環境省やんばる自然保護官事務所・庄嶋菜月自然保護官
「(やんばるには)固有種がたくさんいるので、希少な動植物をハブが捕食してしまう被害が考えられます。県・国頭村とともに連携して対策をとっていきたいと思っています」
村は今月12日、目撃された周辺におよそ10基のわなを設置したということですが、捕獲には至っていないということです。