沖縄の県立病院で4000人以上の個人情報が漏えいしたおそれがあることが分かり、県病院事業局が謝罪しました。

県病院事業局の会見
「県立病院の信頼を損なったとして深くお詫びします。誠に申しわけございませんでした」

県病院事業局が27日午前に会見を開き、県立南部医療センター・こども医療センターで患者4334人の氏名や受診診療科、支払い金額などの個人情報が漏えいしたおそれがあることを発表しました。

事業局によりますと、先月30日、職員が診療費入金に関する書類を定められた保管場所に戻さず、ごみ箱の上に置いたままにしていたため、翌朝、清掃業者が廃棄物と誤認して回収したということです。

県病院事業局・本竹秀光局長
「通常のごみと同様にその日のうちに焼却されたものと判断しております」

資料は処分場で焼却処分されたということで、事業局は二次被害などは確認されていないとしています。

このほか、県立清和病院でも5人を超えない数の入院患者の氏名などが保存されている可能性のあるUSBメモリーを紛失したことが明らかになりました。

事業局は、書類紛失に関する報道を受けて還付金詐欺などが発生する恐れがあるとして「電話などで診療費の再入金を依頼することはないので注意してほしい」と呼びかけています。