アメリカ軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練をめぐり、航空情報「ノータム」に掲載されていた10日の訓練予定が削除されているのが確認されました。県は、今後の状況を注視しています。
一方、東京都では先月、パラシュートが児童館の屋根に落下し、自治体が抗議する事案が発生しています。

アメリカ連邦航空局の航空情報「ノータム」によるとアメリカ軍は、10日午後5時から嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施する予定でしたが、10日午後、その記述が削除されているのが確認されました。
県などによると、午後4時時点で訓練の中止か日程の変更かが確認できておらず、県は状況を注視するとしています。
読谷村から移転されたパラシュート降下訓練は原則、伊江島での実施が日米で合意されていますが、アメリカ軍は伊江島補助飛行場の不具合を理由に、嘉手納基地での訓練を今年すでに8回実施していて町や県などが中止を要請しています。
アメリカ軍は、伊江島の滑走路の補修工事が完了したとして今月15日に再開式典を予定していますが、今後、状況が改善されるかは不透明です。
こうしたなか、先月20日、東京都の福生市でアメリカ軍横田基地でのパラシュート降下訓練の際、途中で切り離したパラシュートの一部が市内の児童館に落下。
同じ日の夜、アメリカ軍は無断で児童館の敷地に入り、パラシュートを回収していたということです。
福生市はきのう、「人命に関わりかねない事故であり、極めて遺憾」などとしてアメリカ軍と国に強く抗議しています。








