県内の河川などで検出されている有機フッ素化合物・PFASをめぐり、環境省が17日、有識者会議と検討会を開き、水道水の暫定目標値の見直しなどに向けた議論が始まりました。

人体への影響が指摘される有機フッ素化合物・PFASは、県内の米軍基地周辺の河川や湧き水などから検出されています。

17日、環境省がオンラインで専門家会議と水質基準改正に向けた検討会を合同で開き、現在1リットルあたり50ナノグラムとする暫定目標値の見直しなどに向け、議論が始められました。

会議の中で委員からは、これまでの検出状況や先月内閣府の食品安全委員会が発表した評価書をなどを受け、速やかに基準を設定する必要があるとした声があがりました。

このほか、これまでに発表されている各調査結果の中には不確実なものもあり、健康被害を未然に防止する必要がある一方で、証拠として扱うことが難しい点もあるといった懸念点もあがりました。

会合では今後、暫定目標値の見直しのほか、より厳密な水質管理が求められる水質「基準値」を設定するかについても議論される予定です。